マンションの引渡時の最終チェック(内覧会)について
昨日に引き続きマンションの場合の引渡時の最終チェック(内覧会)についてご案内させて頂きます。
新築マンションと中古マンションでは最終チェック(内覧会)のニュアンスが異なりますので、別々にご案内いたします。
こちらも新築一戸建て同様「インスペクション」を利用する方法もあります。
マンションの引渡時の最終チェック(内覧会)について
新築マンションの場合
通常、「内覧会」という名称で、建物完成から引渡までの間の特定日に購入者が集まって同時に建物をチェックする日が設けられます。
内覧会は、建物の不具合の最終確認の場でもあり、また、共用部分の利用方法、部屋内の設備の使用方法などの説明もある大事な日になります。
新築マンションの内覧会の注意事項は、インターネットで検索すると色々出てきますので、ここでは要点だけご案内いたします。
時間を十分に確保できるようにスケジュールを組む
基本的にまとまったイベントになっておりますので、早めの時間に予約設定をしないとゆとりを持って室内のチェックが出来なくなることも考えられます。室内チェックの時間を長めに確保できるようにしましょう。
共用部分の集合ポストも含め、玄関・収納・扉・窓すべての開閉確認をチェック
この辺は新築一戸建てのチェックと同様です。施工ムラというものはどうしてもあります。一つ一つ設備を確認して不具合がないか確認していただく事をおすすめします。
床・壁紙・バルコニーのキズ・汚れの確認
こちらも設備のチェック同様、一つ一つ、一面一面チェックして頂き、気になるキズ・汚れは引渡までに綺麗にしてもらいます。
一箇所ずつ水を出し、排水状況を確認
一通りの水の排水状況を確認しましょう。
指摘項目をしっかり控えておく
特に新築マンションは、数十戸という単位で物件を補修していきます。チェックもれが無いように、しっかり指摘項目を控えておくことをおすすめします。
中古マンションの場合
中古マンションの場合は、「現状有姿」といい「売主が使用していた状況の『ありのまま』の状態で引渡すという事が原則になっております。
新築物件と違いキズ・汚れの無い状態で引渡すというものではありません。
ですが、契約時での状態で引渡す事になっておりますので、契約時の状態と引渡時の状態が違う場合、売主様に請求することが可能な場合もあります。(※ただし、瑕疵担保責任免責の場合は、売主様の修復義務はありません)
契約内容によっては、引渡日(入居日ではないので要注意です!)から7日以内しか対応しませんと明記されている契約もありますので、そのような点も含めてご確認ください。
集合ポスト・宅配ボックスの開錠番号の確認
引渡を受けた後ついつい忘れがちです。集合ポストの開錠番号、宅配ボックスの暗証番号など聞き忘れの無いようにしてください。
電気・ガスを開栓の上、設備の確認
電気はすぐ点灯するケースが多いのですが、ガスは予約のうえ立会のもとで使用できることになります。引渡日から7日以内にチェックしないといけない場合、スケジュールがかなり厳しくなりますので、早目に予約しておくことをおすすめします。
一箇所ずつ水を出し、排水状況を確認
一通りの水の排水状況を確認しましょう。
不具合があった場合はすぐ不動産会社に連絡
中古マンションの場合、不具合に関しての補修は、経年変化や現状有姿を理由に補修してもらえないケースが多いですので、不具合を発見した時点で時間を空けずにすぐ不動産会社に連絡し症状を見てもらうようにしていただく事をおすすめします。
まとめ
マンションの場合は、チェックポイントが室内に限定されているとはいえ、確認しないといけない部分も相当数ありますので、後々指摘漏れがあって修復してもらえなかったという事が無いようにしっかりご確認いただく事をおすすめします。