とある不動産屋のひとりごと

物件探しのコツや不動産取引のトラブル防止法など、色々お役に立ちそうなものをアップしていきます!

中古一戸建ての引渡時の最終チェックについて

中古一戸建てを購入した場合は、残金決済終了後に最終チェックを行う事が多いです。

 また、残金決済日ギリギリまで売主様が入居しているケースも多いので、契約時には気付かなかったキズや汚れなどもあるかと思います。

その中で、中古一戸建ての場合の最終チェックで見落とさないようにしておくべきチェック項目をご案内させて頂きます。

中古一戸建ての引渡時の最終チェックについて

 

はじめに

中古マンションと同様に、中古一戸建ても「現状有姿」といい「売主が使用していた状況の『ありのまま』の状態で引渡すという事が原則になっております。

新築物件と違い、キズ・汚れの無い状態で引渡すというものではありません。

ですが、契約時での状態で引渡す事になっておりますので、契約時の状態と引渡時の状態が違う場合、売主様に請求することが可能な場合もあります。

※ただし、瑕疵担保責任免責の場合は、売主様の修復義務はありません

契約内容によっては、引渡日(入居日ではないので要注意です!)から7日以内しか対応しませんと明記されている契約もありますので、そのような点も含めてご確認ください。

建物のチェックを第三者機関に委託する方法も

こちらも新築一戸建て同様、「インスペクション」という第三者機関に建物を診てもらう方法もあります。

費用はかかりますが、一戸建ての場合は見逃しがちなポイントも多いので、「インスペクション」を依頼するのも、それなりの価値はあると思います。

※注意!新築一戸建ての場合の際にもご案内致しましたが「インスペクション」を依頼する際は、境界標のチェックは対象外になる可能性が高い(インスペクションは建物の調査です。)ですので、境界標のチェックを忘れないでください。

外回りの確認

敷地境界標のチェック

敷地の境界標は必ずご確認いただく事をおすすめします。

境界標はしっかり把握しておかないと、後々隣地と話し合いになった際に、根拠もないままに「昔から『ここ』だった」と押し通される可能性もあります。必ず境界標をご確認して頂き、無ければ必ず復元してもらうことをおすすめします。

残置物の確認

物置の中に不要なものが置いてあったなど、後々処分に困る物が出てくる可能性があります。敷地全体をくまなくチェックし、残置物が無いか確認しましょう。

 

建物の基礎周りおよび外壁の状態確認

通常は現状有姿ですので、売主様に修復をお願い出来るケースは少ないかと思います。

ですが、日常生活が始まると建物の状態を確認する機会も少なくなるので、建物をじっくりチェックして頂くことをおすすめします。

『基礎』や『外壁』に『ヒビ』が発生していないか確認して頂き、『外壁』が『サイディング』の場合、つなぎ目に『コーキング(つなぎ目に使うゴムみたいな充填材です)』が打ってあるかを確認してみてください。

コーキングがヒビ割れてたり、外壁や基礎も雨水が侵入するほどのヒビが発生していると、雨水が進入しやすくなり、『雨漏り』や『柱の腐食』などの原因になりますので、ご確認して頂くことをおすすめします。

建物内部の確認

鍵の確認

玄関扉はもとより、勝手口・門扉・室内扉など、譲り受けた『鍵』を全てご確認していただく事をおすすめします。時間が経ってから問い合わせしてもわからないケースが多いです。

残置物の確認

外回りと同じ様に、室内の収納、押入れ、引き出しなど建物内全体をくまなくチェックし、残置物が無いか確認しましょう。

電気・ガスを開栓の上、設備の確認

電気はすぐ点灯するケースが多いのですが、ガスは予約のうえ立会のもとで使用できることになります。引渡日から7日以内にチェックしないといけない場合、スケジュールがかなり厳しくなりますので、早目に予約しておくことをおすすめします。

マンションと違い、外灯などの室外灯もあります。スイッチを一つ一つ確認しましょう。

一箇所ずつ水を出し、排水状況を確認

一通りの水の排水状況を確認しましょう。

よくあるトラブルの一つ『蛇口』からの『水漏れ』です。通常、蛇口内のパッキンを交換すれば改善されるケースが多いのですが、水を出した際に蛇口・排水口からの水漏れを確認していただく事をおすすめします。

 

『屋根裏』、『床下』を『点検口を開けて』の状況確認。

あってはいけない事ですが、シロアリ』や『雨漏り』など早期に発見し、瑕疵担保責任を追及できる機会を逃さないように、必ず全ての点検口を開けて中を目視してみて下さい。入り方がわからなければ必ず点検の仕方も売主様にご確認いただく事をおすすめします。

不具合があった場合はすぐ不動産会社に連絡

中古マンションと同様に、不具合に関しての補修は、経年変化や現状有姿を理由に補修してもらえないケースが多いですので、不具合を発見した時点で時間を空けずにすぐ不動産会社に連絡し症状を見てもらうようにしていただく事をおすすめします。

また、使い方なども時間が開いてしまうとわからなくなってしまう事も多いですので、早め早めにやりとりして頂くことをおすすめします。

とめ

新築一戸建て同様、さまざまなチェック項目がありますが、特に『境界標』『屋根裏』『床下』は忘れがちな項目で、かつ、忘れると後々面倒なことになる部分なので、しっかり確認して頂くことをおすすめします。

また、新築一戸建てとの大きな違いは売主様の責任が大きく限定されます。

引渡日(くれぐれも入居日と勘違いしないでください)から7日以内に限定される項目や、瑕疵担保責任も雨漏りやシロアリに限定され、期間は引渡日から3カ月いないというケースが多いです。(詳しくは取り交した契約書をご確認下さい。)

必ず、何かトラブルがあった場合の為に期限内に請求できる様に早目早目にチェックしてください。

最後に、設備の使い方も売主様と連絡とりあえる間に、早目にご確認いただく事をおすすめします。時間が経過した後ですと、売主様に確認出来なくなるケースも考えられます。

 

以上。「中古一戸建ての引渡前の最終チェックについて」でした。

 

 

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~体重報告~

昨夜の体重は65.8キロでした。

GWで元の体重に戻らないように頑張らないとです><